【地球環境ボランティア】 クレッシェンドフォルテ の日記
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日本の野菜は農薬まみれ
2021.01.23
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1.日本の野菜は農薬まみれ
「国産の野菜が農薬まみれで危険」ということを知ったら、あなたはどうしますか?
この話を聞いたとき、腰を抜かすほど驚きました。
だって、そうでしょう。
ほとんどの方は「国産・日本産というのは世界で一番安心・安全」と、疑いもなく思っていると思います。
下の表を見てください。 OECD(経済協力開発機構)が発表した各国の農薬使用料データです。
日本は、1ha辺りの農薬使用量で世界第3位にランクイン。
1位はダントツで中国。 2010年までのデータしか確認ができなかったので、この上昇率からすると中国はますます使用量が増えていると想像されます。。。 なんとく危ないと思われている
アメリカより、約5倍も1ha辺りの農薬使用量が多いです。
2.なんのための農薬か?
どうしてこれほど多くの農薬が必要なのでしょう? それは、僕たち消費者が求めているからです。
「自分は農薬漬けの野菜なんて求めていない!」 という声が聞こえてきそうです。 でも、日々の買い物のちょっとした行動が、今の日本の農業に繋がっているんですよ。
日本人は、「形・見た目」や「品質」に世界一うるさいといわれます。 スーパーで売られている野菜は全て野菜が綺麗にそろっています。
虫が一匹でも付いていれば、大騒ぎです。
でも、その対策のために、農家さんは過剰なまでの農薬を使用せざるを得ないのです。
例えばイチゴ。 毎年クリスマスの時期になると、ケーキ用のイチゴが売り出されますね。
あのイチゴに、どれだけの農薬が使われているか、知ってますか?
イチゴは栽培期間が長く、虫や菌に弱いです。
なので、栽培期間中平均して60回程度も農薬を散布します。
しかも、イチゴは皮をむいたりせずにそのまま食べます。
火を通したり、ゆでることもしません。
イチゴ狩りなんて、洗いもしないので最悪です。
イチゴ農家さんも「イチゴは皮をむいて食べる」と言う程、イチゴの農薬は凄まじい。
そもそもイチゴの旬は春です。
それをクリスマスの時期に市場に出すために、ビニールハウスで燃料を焚き、大量の農薬と肥料を使って無理やり作る。
どう考えても環境にも負荷が掛かるし、自然じゃありませんよね。
でも、消費者がイチゴを冬の時期に欲しがるから、生産者さんは作るんです。
これって、冬場のキュウリやトマト、夏場のみかんなど、ほとんどの旬でない作物にも当てはまります。
作物の旬というのは、確かな理由があるんです。
それを一年中食べたいという欲に応えようと、無理して作るから自然も人もおかしくなるんです。
3.お茶の農薬の凄まじさ
お茶の農薬も凄いですよ。
お茶は通常、殺虫剤や殺菌剤などの農薬を平均10-15回以上も使います。 しかも、厄介なのが「粘着剤」と呼ばれる薬剤を混ぜて、
より農薬が流れ落ちないようにして散布するのです。
お茶は収穫したあと、乾燥・選別して出荷されます。
そこに「洗浄」という工程はありません。
しかも、お茶を入れるとき、茶葉を洗う人はいませんよね?
一番茶など、残留農薬がもっとも溶け込んでいるといえます。
国が残留農薬の基準値を設けているから、大丈夫と思う方も多いかもしれません。
でも、お茶の基準値は、他の野菜や米に比べると異常に緩い。
農薬 シラフルオフェン お茶:80ppm 大豆:0.1ppm 米:0.3ppm
農薬 テブコナゾール お茶:50ppm 大豆:0.3ppm 米:0.05ppm
農薬 クロラントラニリプロール お茶:50ppm 大豆:0.2ppm 米:0.05ppm
参考:毎日飲むお茶。茶葉の【農薬】は大丈夫?
お茶の方が、基準値が1000倍緩いものがあります。 オーガニック先進国と比較しても、大変緩い基準であると言われています。
健康のためにと、毎日飲んでいるお茶が、実は体に悪かったら・・・ お茶を飲むときはせめてオーガニックなものを選ぶことをお勧めします。4.生き物を皆殺しにする「土壌消毒剤」
冬の定番食材、大根。 おでんやぶり大根など、とっても美味しいですよね。
スーパーで見かける大根は、ほとんどが肌が真っ白で綺麗な大根です。 でも、この白さ、農薬がなせる力だとしたら、どうでしょうか?
化学肥料に頼り切った大根は、必ずといっていいほど「線虫」の被害に遭います。
栄養過多で生命力が弱いからです。 写真のぼこぼこした部分ですね。
線虫は大根の表面を這って、皮を食べます。 そうすると跡が残り、売り物になりません。 そこで、線虫を退治するために「土壌消毒剤」を使うのです。
土壌消毒剤は大変強力な農薬の一種。
畑に種を蒔く前に地中に打ち込み、土中の微生物や虫を皆殺しにします。 まさに、皆殺し。。。
土壌消毒剤を打ち込んだ後は、子供は絶対に畑に近づいてはならない、というのは農家さんの間では常識です。
農家さんは土壌消毒剤を蒔くとき、「目を真っ赤に充血させ、吐き気を抑えながら撒いた」といいます。
それほど危険な土壌消毒剤を、なぜ使うのか?
結局、消費者である私たちが、「線虫が這った大根」を嫌がり買わないからです。
だから、農家さんは農薬を害を知りながらも、仕方なく使っているのです。
5.放射線ジャガイモ
放射線を浴びたジャガイモがあったら、あなたは買いたいですか?
僕は絶対に買いません。 自分の子供にも食べさせたくないです。でも、これが「売り手」と「買い手」の都合で行われ、 何食わぬ顔でスーパーに並んでいるのが、今の日本なんです。
ジャガイモは秋や春に収穫がされたのち、貯蔵されて一年中流通します。 ただ、特に春先になるととんでもない勢いで芽が出てきます。
みなさん、ジャガイモの「芽かき」ってしたことあります? 僕は嫌というほどあります。笑写真のにょきにょっき出てきているがの、ジャガイモの芽です。 凄い生命力ですよね。
前の職場が自然食のお店で、春になるとジャガイモが店頭に並ぶんですが、 仕入れて3,4日くらいすると一斉に芽がニョキニョキと出てくるんですよね。
これをそのままにしておくと、ジャガイモがブヨブヨになり売り物になりません。 なので、ひたすら在庫のジャガイモを朝から晩まで芽かきするのが、入社後最初の仕事でした。
これでは大変だ!ということで始まったのが、「放射線照射」です。
放射線を与えるとジャガイモは発芽しなくなります。
ようは植物として死んだ状態になります。
これをすることで、保存性が非常に良くなり、流通コストも下がるというわけです。
でも、食べ物に放射線を与えて細胞を破壊し、
植物としての生命力を絶ったものを食べたいです??
どう考えても自然ではありませんよね。 しかし、こうしたことが、売り手と買い手の都合で行われてしまうのです。
経済や効率を第一に考えると、そこに安全性や命の大切さを伝えることは二の次になります。 僕は芽かきしてもいいから、きちんと発芽する「命ある食材」を食べたい。
6.自分たちが選んだ結果
時期外れに欲しがるイチゴ、必要以上に安価なお茶、綺麗な肌の大根、芽が出ないジャガイモ 普段、当たり前のようにして買っている食材ですが、知らないうちに自然からかけ離れて作れていることが本当に多いです。 そして、それが環境にも、人にも大変な負担をかけているのです。このことを選んでいるのは、自分たちの普段の買い物です。
一人一人が今よりも少しだけ、自然に寄り添った生き方をする。 不自然に作られたものを買い控え、丁寧に真心を込めて作られたものを買う。いきなり全部じゃなくていいと思います。 少しずつ、無理のない範囲で、気づいた人から。
それが社会を自分たちで良い方向に変えていくことに、 繋がっていくんだと思っています。
