【地球環境ボランティア】 クレッシェンドフォルテ の日記
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「香害」が深刻化…芳香剤の健康被害続出、発がん性の指摘も
2019.09.30
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「香害」が大きな社会問題になっていますが、筆者もそれを体験してしまいました。
11月下旬、早めの忘年会がありました。
久しぶりに友人たちと飲んで、ついつい深酒をして終バスに乗り遅れてしまいました。
やむなく駅前からタクシーのお世話になりました。
自宅まで10分くらいの距離ですが、本当に参りました。
車内に充満する消臭芳香剤のニオイがハンパじゃなかったのです。
乗車してすぐに窓を開けたのですが、頭がクラクラするほどの息苦しさは、家に着いてからもしばらく続きました。
妻は「飲み過ぎよ」と言いましたが、決してそんなことはなく、タクシーの芳香剤のせいだと私は確信しています。
昨夏、日本交通タクシーはプロクター・アンド・ギャンブル・ジャパン(P&G)と連携して、エアコンの送風口にセットした芳香剤が、車内のニオイの原因となる食べ物や体臭などを消臭するという「ファブタク」を1カ月限定で走らせました。
日本交通タクシーに問い合わせると、「現在、ファブタクは行っておりません」とのことですが、この「ファブタク」以来、芳香剤を車内に充満させたタクシーは、全国でますます増えているようです。
ニオイに敏感な人にとって、芳香剤が車内に充満したタクシーはガス室に閉じ込められたようなものです。
タクシー会社並びに運転手の皆様にお願いします。
顧客サービスの一環でしょうが、芳香剤のタクシーへの使用はやめてください。
芳香剤などの健康への悪影響は、もちろんタクシーだけにとどまりません。
洗剤、柔軟剤、消臭スプレー、シャンプー、リンス、化粧品……私たちの身の回りは、香り付き商品が氾濫しています。
各地の消費者センターには、ニオイによる健康被害を訴える声が相次いでいます。
ほんの一例を挙げてみます。
「柔軟仕上げ剤を使用して室内に干したところ、ニオイがきつく、妻と2人とも咳が出るようになった。柔軟剤を使ったタオルで顔を拭くと、咳が止まらない。
メーカーに連絡すると、医師の診断を受けるように言われ、受診したが原因不明とされ、複数の薬を処方された」
「最寄り駅で駅員が使用している香料に暴露して具合が悪くなった」
ニオイへの被害情報が急増したのは、2012年にP&Gが衣服への香り付け専用製品「レノアハピネス アロマジェル」を発売したのが契機です。
その後、芳香剤の大キャンペーンを展開し、花王やライオンなどもこれを追随、日本中に芳香剤のニオイが充満したのです。
日本人の清潔志向・消臭志向を煽ったこの“香りビジネス”は、今も続いています。
しかし、この香りビジネスは確実に日本人の健康を蝕んでいます。
(文=郡司和夫/食品ジャーナリスト)
